「正しい」 right
ん? 「右」もright だよね? 同じ語源?
辞書を引くと、ちゃんと載っていますよ~ 「ジーニアス英和大辞典」には次のような説明がありました。
初12c以前; 古英語right (まっすぐな、まっすぐに、正義、まっすぐにする)。「知恵者の心は右にあり(聖書)」から「右手」は「正しい」の連想が生まれたと言われる。
なるほど。
right という単語を見て私が恨みがましく思い出すのは 「∠R 」 という表現。
中学2年の時に転校、元の学校は始業のベルが鳴ると、それを合図にドッジボールの最後の一投、最後にボールを落とした人が職員室にボールを返しに行く羽目になる、というような学校。
転校先は新設校で、「ベル着」なんて言葉があり、ベルが鳴ったらみんな着席! しかも、教科書・ノートを開くという習慣が確立されていた! 「なんや、ここ?」衝撃でした。
数学の時間、図形の合同か相似かを習っていたんだろうね、先生が黒板に「∠R 」と書いた。
テキストでは三角形ABCとなっていて、どこにも「R」がない。なんやろ?
DEFG~Qはどこへ行ったんや?!
そればっかり気になって、後の話をあまり聞いてなかった。
授業終わって先生に聞きに行ったら、「あぁ!ごめんなさい!前の学校では使ってなかったですかね、直角のことですよ~」
ふーん。ほんなら「∠Cho」て書いたらええやん。(でもこれ、ギター弾きだとチョーキングしたくなるね(^^;))
なんやさ。なんでRまで飛ぶねんさ?先生が好きな文字かいな?確かに字面がかっこええわなあ。
それがright angle だと自分で気が付いたのは、だーーーーーいぶ後だった。
先生方、頼むから、なんか記号を使う時、意味があるんなら、ちらっとでええから、ゆってくださいね~~! 「高さ」がHだとか、「力」がFだとか、関数がfだとか。英単語から来ているとは思いもよらず、「ふーん、Hは縦に棒があるしかなあ~」「fはABCより後の、最初のカッコいい文字やからかなぁ」などと絵柄のように捉えて考えてた!
記号ということでは物理学者のFeynman氏はまた違った意味で記号について不満があったようです。例えば、sin fがs×i×n×f という風に見えて仕方がないので、自己流の記号を作り出して使っていたそうです。
“Surely You’re Joking, Mr. Feynman!” (Richard P. Feynman and Ralph Leighton, 1986. Bantam)(邦訳:大貫昌子「ご冗談でしょう、ファインマンさん」1986.岩波書店)
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